今回訪れたのは宮城県多賀城市、東北本線陸前山王駅です。1面1線単式ホームと1面2線島式ホーム、計2面3線のホームとなります。また仙台臨海鉄道の貨物線が分岐する為に構内は広く多くの留置線が敷設されています。駅員さんかなと思いましたが、運転扱い要員、仙台臨海鉄道の社員のみの配置となっています。旅客扱い要員は配置されず改札業務も行わない為に無人駅となっています。初めて訪れましたが、珍しいなと思って点として無人駅ながらも自動改札機が設置されていました。接続するのは仙台臨海鉄道臨海本線、陸前山王から5.4キロ仙台北港までを結びます。現在は東北本線陸前山王駅としてますが、歴史はとても古く1933年に塩竈線の多賀城前駅として開業、1944年になると陸前山王に改称され品井沼間に東北本線の海岸線、海線の新線が開業しています。塩竈線の岩切〜陸前山王間を東北本線に編入する形としています。更にかつてJR貨物塩釜線も接続していました。塩釜埠頭までの4.9キロの路線だったようですが、1997年に約110年の歴史に幕を閉じています。今回廃線跡を確認する事は出来ませんでしたが、塩釜線は現在の東北本線にあたる路線を建設する際、船での資材搬入で塩釜港を利用する事になりました。港から資材を運ぶ路線として仙台から岩切を経て後に塩釜港駅→塩釜埠頭駅となった塩竈間が開業しています。そんな陸前山王に仙台臨海鉄道の貨物列車を見に来ましたが、まったく車両を見る事が出来ません。しばらく待っていると仙台総合鉄道部方面からEH500形38号機単機で到着、貨車は見渡しても確認する事が出来ないものの左の尾灯を点灯させ入れ替えの合図を示します。そこに仙台港方面からディーゼル機関車が貨物列車を牽引して到着、機関車交換作業を中心に見ていく事にします。良く見ると仙台臨海鉄道所属DE65形2号機がタンク車タキ牽引してきました。到着するとすぐにDE65形2号機は切り離され入れ替え作業を開始します。同機は秋田臨海鉄道より復興支援にて2011年11月から8年間の予定で貸し出されていた車両です。その後2017年3月に購入する形となって正式に仙台臨海鉄道の機関車となりました。2号機が退くと待機していたEH500形38号機が入れ替えを開始、タキが到着してまだ数分しか経っていませんが、かなり早い日常的な流作業となっているようです。あっという間に機関車交換が終了して出発準備が整います。仙台臨海鉄道のDE65形は4両在籍しています。1号機は元JR東日本長岡車両センター所属のDE15形1538号機を2020年に譲受しています。3号機は元JR東日本盛岡車両センター青森派出所属のDE10形1536号機となり2020年から営業運行に就いています。5号機は元秋田臨海鉄道所属のDE10形1250号機、2021年3月1日付で譲受しています。今回見る事が出来た2号機は元々は新潟臨海鉄道の自社車両として1970年に汽車会社で製造されています。また基本装備は概ねDE11形0番台に準じています。新潟臨海鉄道が無くなってしまい2003年に秋田臨海鉄道に転属する形となりました。EH500形38号機が牽引するタキを別の場所に移動して見ようかと思っていたところ、仙台方面に向かう東北本線の列車がなく結局陸前山王で出発お見送りする形となりました。出発お見送り後すぐにEH500形78号機が西濃コンテナを積載したコキを牽引して仙台貨物方面から到着。すぐに左の尾灯を点灯させ入れ替えの合図を示し、切り離されて入れ替え作業に入ります。そこに待機していたDE65形2号機が入れ替え作業を開始して連結、機関車交換が完了。全て終わるとすぐに仙台港方面に出発していきました。今回たくさんの貨物列車を見てきましたが、入れ替え作業や機関車交換の早さに驚きました。#JR貨物 #貨物列車 #EH500 #金太郎
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