静岡県の岳南鉄道(現在の岳南電車)は、東海道本線の吉原駅と接続する私鉄です。そこにはほぼ毎日、貨物列車の姿がありました。沿線には製紙工場が多数あり、紙の出荷に利用されていたのです。先頭に立つED40形は、松本電鉄から昭和46年に移籍したもので、富士山をバックに走る姿も、すっかり板につきました。
比奈駅は、貨物列車の中枢駅でたくさんの貨車がひしめいてました。そこは主に1928年製のED501が担当しており、元気に突放する姿も頼もしかったです。この機関車は川崎造船で新製され、西武や小田急にも類似機がいました。上田電鉄→名鉄→岳南と移籍したので、車番が名鉄独自のローマン体となっています。普段はワム80000やコキ相手ですが、カセイカリ輸送のタキ7750形を牽く姿を撮影できたのは幸運でした。
そんな貨物列車もいつしか廃止されましたが、このたび(2021年8月)から岳南富士岡駅「がくてつ機関車ひろば」として、これら電気機関車が展示されるそうです。
#岳南鉄道
#貨物列車
#突放
#入換