2月に甲種輸送・陸送を経て長野電鉄へやってきた元東京メトロ03系。ゴールデンウィークの営業運転開始を目指し、平日試運転が行われています。
形式は3000系と改められ、長野方からデハ3010・モハ3000・クハ3050と番号が振られています。2100系もそうですが同編成内にデハとモハが混在するのが長電らしいですね。今回試運転を行った元03-104FがM1編成、そして同時に長電にやってきた元03-108FがM5編成となったので、間に03-105F~107Fが追加譲渡されると思われます。また、03系の先頭車は全車付随車であるので、長野側先頭車は電動化改造も行われています。
最初は誘導障害などの関係から夜間試運転が行われていましたが、3月の半ば頃から日中試運転を開始。最初の数回は日比谷線時代のスタイルのまま試運転を行いましたが、その後前面に赤帯が追加され、長電オリジナルスタイルとなって試運転を再開。公式の発表でも帯は前面だけとのことなので恐らく側面まで赤帯になることはないと思われます。
3000系は長電では初となる要素がいくつか盛り込まれています。特にVVVF車の導入という点が大きいですね。1000系・2100系・3500系・8500系の4形式は抵抗・界磁添加励磁・界磁チョッパ制御なので3000系は長電の近代化にも貢献するでしょう。その他ドアボタンやフルカラーLEDなども初採用となります。フルカラーLED表示は行き先などは白色ですが、試運転や回送などの表示派赤色となるようです。電子ホーンもメトロ時代のものがそのまま使われています。
動画は車両各部の観察と本線試運転の様子、そして試運転後の須坂駅入換の様子を収録しています。強風のため風切り音がかなり入っているので見づらいかもしれませんがご了承ください。
新型コロナウイルス等の影響で色々と大変なご時世ですが、無事に営業運転を開始できることを願いたいですね。