いまシカと列車が衝突するケースが相次いでいます。
この土日もJR函館線や千歳線で列車がシカとぶつかり運休や遅れが出ました。
なぜ増えているのでしょうか?
恵庭駅「島松と北広島の間で列車とシカが接触しております。運転再開までしばらくお待ちください」
今月23日シカと接触しJR恵庭駅に15分間停車することになった快速エアポート。
その前日にもJR函館線で線路内にシカが侵入し快速エアポートを含む23本が運休となりました。
JRの利用者「しょっちゅうありますね。バイトとか遅れたり」
JRの利用者「困りますね。苫小牧から来る普通列車は結構あるみたいですね」
去年3月「シカ、野生のシカがいます。歩道に飛び出す可能性があります。止まってくださーい」
近年、苫小牧市など道南を中心に数多く出没するようになったシカ。
JR北海道によりますとシカと列車の衝突件数は昨年度2632件と過去最大に…今年度も9月末までに1000件を超えていて昨年度を上回るペースととなっています。
大谷カメラマン「シカがトンネルから出てきました」
去年10月には北海道新幹線の線路内にシカが侵入しおよそ7時間半にわたり攻防戦が繰り広げられました一体なぜシカと列車の衝突が増えているのでしょうか?
高橋海斗記者「JR千歳線島松駅のすぐ近くです。線路の脇には草木が生い茂っています。そしてすぐ隣にはこちらハクサイ畑が広がっています」
シカの生態を研究している北大大学院立澤史郎助教は語ります「線路のきわを採食場所にしていて2、3年増えている背景には(コロナで)人間活動が低下してシカがこの編も餌場として使っていいんだなという認識をしたというのが背景にあると思います(保線で)草も草丈がのびないようにカットしておられるわけですけれどもそれが逆に新鮮なエサを提供する形にもなっていて」
専門家はシカがエサを求めて線路脇に留まるようになり列車と衝突するリスクが高くなっていると指摘します。
JR北海道もシカの侵入を防ぐため線路脇に防止柵を設置。新幹線の線路には音と光でシカを威嚇する装置や突起物を置くなどの対策をとっています。
北大大学院立澤史郎助教「餌場型はどこから入ってくるかわからないので、本当に人とシカとの知恵比べというかエサと命をかけているシカが勝つことが多いが非常に対策が難しいと思います」
取材した専門家によりますと線路脇を餌場に育ったシカやその子どもはそこが最初から自分たちの居場所だと思ってしまうのでより対策が難しくなると話していました。
いまの時期はオスの発情期でメスを求めて行動範囲を広げているそうです。
万一に備えて時間に余裕をもってそして、最新の情報をご確認の上、お出かけください。
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