2022年2月の大雪で大規模運休したJR北海道が、2023年1月と2月の週末に列車を計画運休させ除雪時間を確保するなどの対策を発表しました。
2022年2月の記録的な大雪でJR北海道では、札幌近郊の列車が大規模運休し新千歳空港では受験生を含む約4000人が翌朝まで足止めされました。
JR北海道 綿貫 泰之 社長:「みなさんの足を守る交通事業者として(大規模運休は)深く反省している。しっかり対策に生かしていきたい」
JR北海道は11月16日、今シーズンの対策を発表。今年中に札幌圏の駅に、雪を確認するカメラやポイントの雪や氷を溶かすヒーターを設置し、11月中に除雪用の列車を1台増やします。
またツイッターなどで運行再開の具体的なめどを発信したり、災害級の大雪の場合は道職員の応援を要請するとしています。
さらに除雪のため、札幌圏では2023年1月と2月に、土曜日の夜から日曜日の朝にかけて5本の列車を計画運休させます。
これにより札幌駅では1時間程度、除雪時間を増やせるということです。
大規模運休を経験した利用客は…。
JRの利用客:「(計画運休は)いいアイデアですね。後々の列車をしっかり動かすためにも」
JRの利用客:「お金がないのは分かるけど、かけるところにはお金をかけてほしい」
UHBの菅井貴子・気象予報士によりますと、札幌圏の2022年シーズンの降雪量は平年並みと予想されます。
ただ、2021年シーズンもシーズン通しての雪の量は平年並みでした。
問題は短時間に一気に降る雪だということで、それは予想が難しいということです。