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【史上最長片道切符1-1】枕崎→様似 13,423.7キロの旅
「史上最長片道切符」とはなにか
【再生リスト】史上最長片道切符の旅
YouTuber霧島のブログ
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第6日目は、長崎県第2の都市・佐世保から、かつての国鉄松浦線である松浦鉄道西九州線を通って伊万里、そこから筑肥線(一部唐津線を含む)を通って博多まで行ったのち、鹿児島本線を南下して久留米まで向かいます。
現在の筑肥(東)線の起点は、福岡市西区にある姪浜(めいのはま)駅です。しかしかつての国鉄筑肥線の時代には、九州最大のターミナル駅、博多まで線路が延びていました。
1983年に福岡市地下鉄空港線が姪浜まで延伸し、それより西の筑肥線と直通運転を始めるとなった際、姪浜~博多が廃止されたのです。今は地下鉄を介して福岡最大の繁華街である天神、そして博多、さらには空の玄関口である福岡空港まで行くことができるようになり、姪浜から西の筑肥線は国鉄時代よりもはるかに便利になりました。
一方そんな筑肥線のうち取り残された姪浜~博多については、線路が残されることはなく廃止されてしまいます。1960年代以降、全国の例にもれず福岡市内では渋滞が深刻化します。人口増加、ならびに自家用車を持つ人が増えたにも関わらず道路網の改善が遅れたのが要因と言われています。地上を走っていた筑肥線も、43もの踏切があったことから渋滞の原因の一つとなっており、当時の世相では廃止せざるを得なかったようです。地下鉄直通開始と同時に、姪浜~博多の鉄路は、途中に存在していた西新(旧)、鳥飼、小笹、筑前高宮、筑前簑島の各駅と共に廃止されてしまいました。
現在の筑肥線旧線沿いは、福岡市近郊の住宅地として非常に発展しています。沿線にはマンションが立ち並び、廃線跡に沿うバス通りには多くの系統のバスが乗り入れています。廃線跡は「筑肥新道」となり、福岡市内の自動車交通の一翼を担っており、ベッドタウンの発展を助けています。
これだけ発展するのであれば筑肥線は廃止するべきではなかった、という人も多くおり、現に筑肥線の廃止後、鳥飼駅の近くには地下鉄七隈線の別府駅(べふ)ができるほど人口が増加しています。
確かに鉄道があればこれら住宅地の人をバスに頼らず円滑に運ぶことができたでしょうが、当時の事情を鑑みるにやむを得なかった側面もあるかもしれません。
0:00 旧線の位置
0:52 本数が多かったのに廃線
2:10 廃線後に進んだ開発
2:51 旧・西新駅
6:25 廃止代替バス(69-1系統)
7:50 鳥飼駅
8:57 筑肥新道
10:15 小笹駅
10:38 筑肥線と渋滞
11:21 筑前高宮駅
12:13 筑前簑島駅
この動画では、フリー動画サイト「DOVA Syndrome」からダウンロードした以下のBGMを利用しています。(作曲家名は敬称略)
いざ出発 作曲:まんぼう二等兵
https://dova-s.jp/bgm/play7912.html
HAYABUSA 作曲:GT-K
https://dova-s.jp/bgm/download2528.html
Contrail 作曲:GT-K
https://dova-s.jp/bgm/play14922.html
World Heritage 作曲:雨宮
https://dova-s.jp/bgm/play3881.html
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日本は世界有数の鉄道大国です。鉄道を愛好する人の数も世界と比べて圧倒的に多く、桜が咲き誇る時期にも、雪に閉ざされる季節にも、多くの「鉄道ファン」たちが全国に足を延ばし、各地で汽車旅を楽しみます。
そんな「鉄道ファン」の間で、究極の鉄道旅行とされているものが「最長片道切符の旅」と呼ばれるものです。
JRでは、ルートが1本の線になっていさえすれば、基本的にいくらでも経路の長い乗車券を買い求めることができます。そのルールをもとに、理論上考えられる最長の経路となるものが「最長片道切符」と呼ばれる切符です。
1枚の切符で、日本列島の北から南までいろいろなところを巡りながら旅をすることができ、毎年多くの鉄道マニアがこの切符を買って旅行をしています。
現在、最長片道切符の経路の長さはおよそ1万キロです。しかし時代をさかのぼれば、JR、そしてその前身である国鉄は今よりはるかに多くの路線を持っており、もっと長い距離を1枚の切符で乗ることができていました。最もその経路が長かったのは、1982年6月23日から同年6月30日までの間です。鹿児島県の枕崎駅から、九州、本州、四国、また本州に戻り、東北地方を北上して北海道の様似駅まで、総延長13423.7キロメートル。極東のロシア・ウラジオストクから、ユーラシア大陸の最西端、ポルトガルのロカ岬まで行けてしまう長さです。
今回私は、この「史上最長片道切符」のルートを全てたどる旅を行います。途中には廃止された路線を通る区間もあるので、すべてを鉄道でたどることはできません。そういった区間では、並行して走っているバスに乗ります。ところどころ存在する、バスすら廃止されてしまった区間では、徒歩で移動することもあります。
1982年から2022年、40年の月日がたち、「史上最長片道切符」の沿線地域の交通事情は大きく変化しました。その時代の流れを皆様にご紹介しながら旅をしていきます。
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