高知学芸高・上海列車事故から33年「この時期は胸が張り裂ける」生徒27人死亡…遺族が思い語る (21/03/24 17:00)

高知学芸高・上海列車事故から33年「この時期は胸が張り裂ける」生徒27人死亡…遺族が思い語る (21/03/24 17:00)
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1988年3月24日、修学旅行で中国・上海を訪れていた高知学芸高校の生徒を乗せた列車が対向してきた列車と正面衝突。1年生27人と教師1人が死亡しました。

2021年3月24日、学校で行われた慰霊式には遺族や学校関係者など約130人が出席し犠牲者に花を捧げました。

遺族の1人、高知市に住む宮地俊子さん(72)です。事故で長女の寿和さんを亡くしました。

宮地俊子さん「この時期は胸が張り裂ける思いがする。(娘は)お母さん助けてと言ったと思う。助けてあげられなくて、そばにいてあげられなくて、ごめんねって(今も)思う。命のかぎり娘の供養は自分でしていこうと思う」

学校の正門脇にある慰霊碑には亡くなった27人の生徒のうち3人の名前がありません。

そのうちの1人が中田恵子さんです。

母親の喜美子さん(73)ら亡くなった生徒3人の遺族は、学校の作った事故報告書に納得できないとして学校側と和解していません。

中田喜美子さん「(学校は報告書を)書き直すことはしないと、全部それで締めくくる。何年たっても、何を言うても、学校が事故報告書を書き直すまでやっていこうと思う」

事故から33年。今なお遺族の傷が癒えることはありません。