【解説】消ゆく鉄道・JR北海道夕張支線 特別列車の旅【1902北海道2】札幌駅~夕張駅 2/2-01

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2019年2月2日
JR北海道は、2019年3月31日限りで、石勝線・夕張支線(旧国鉄夕張線)の運行を終了します。日本の鉄道路線の中でも古い歴史を持ち、石炭運搬路線として1892年から1987年まで109年間活躍しましたが、夕張炭鉱の閉山と共に貨物取扱が終了。夕張市の人口減少や自動車の普及に伴い利用者も減少し、32年後の今年廃線になります。かつては複線で運行され、一時代を築く繁栄を見せた路線が廃線になるのは全国でも珍しいことです。廃線との関係性は不明ですが、2月2日に最後のイベント列車として団体臨時列車「元気です 夕張号」が札幌~岩見沢~追分~新夕張~夕張(折り返し)~新夕張~南千歳~札幌で運行されました。往路は往年の準急「夕張」と同じルート、観光仕様の生え抜き、キハ40「北海道の恵み号」3両を集約し、テーブルを設置した特別編性で、沿線各所に多数の鉄道マニアがカメラを構える光景も見られました。予約開始日に電話受付が殺到するほどの人気だったようです。往路の道中では岩見沢市、栗山町、由仁町、追分町、夕張市と各自治体からの観光案内・特産品のふるまいや、地元の方々の歓送迎を受けました。また、JR北海道札幌車掌所リゾートチームの車掌さん3が、通常ワンマン運行されるキハ403両に3名も乗務し、今回のために作られたと手製の沿線案内パンフレットの配布、ポスターの掲出がなされました。3号車にはJR北海道社長島田修氏もお乗りで、各報道陣も同乗していました。往路夕張までは幌内炭鉱出身という、夕張博物館長がキハ40のマイクを握り、沿線の炭鉱にまつわる非常に質の高い車窓解説が実施されました。目的地、夕張では2班に分かれ、温泉を楽しむコースもあったようですが、私は夕張炭鉱の歴史を知るコースに申し込み、石炭博物館(冬季休館のところ、臨時に整備・除雪をし特別開館)、夕張神社(神主さんによる夕張炭鉱と軍艦の関係の解説)を訪問しました。全般的に非常に質の高いツアーでした。今後のJR北海道の活躍に期待します。