10月14日は「鉄道の日」。新橋-横浜の間で日本で最初の鉄道が開業して150年となりました。全国各地で記念イベントが行われ、滅多に乗れない特別列車「なごみ」の運行にファンが歓喜しました。
■東京の新橋駅では特別列車「なごみ」の運行も
カメラを構えるファンの前をもうもうと煙を上げて走り去ります。「鉄道の日」の10月14日、記念イベントが各地で行われました。東京の新橋駅では…
駅長「出発~!」
ゆっくりと走り出したのは、皇室用車両の運行にも使う特別列車「なごみ(和)」です。4万円と3万3000円の2種類の席、約100席の予約は5分で完売しました。
アナウンス
「150年前に鉄道を開業させた先人たちの思いを馳せ、鉄道の歴史を感じながらご乗車いただきたいと思います」
1872年、明治5年に日本で最初の鉄道が新橋と横浜の間で開業。10月14日、150年の節目を迎えました。
小学生(11)
「こういう日は初めてなので、きのうからやったー!って楽しみにしてて、きょうまでずっと楽しみにしていました」
マスコットキャラクターとの記念撮影や鉄道グッズの販売など、多くのファンで盛り上がる新橋駅前。鉄道の魅力について聞くと…
大学生(21)
「乗っていて、やっぱり楽しいなって思うんですよね。同じ景色はないんで、ずっと見ていられる。スマホいじってたらもったいない」
鉄道ファンの夫婦は、特別列車の「なごみ」に乗車しました。
鉄道ファンの夫婦
「あまり乗る機会がない電車ですので、すごく新鮮な気持ちで150周年の節目を楽しむことができました」
「鉄道の日」の10月14日が5回目の結婚記念日という2人。結婚式は京都の鉄道博物館で挙げました。
鉄道ファンの夫婦
「もう列車のほんと車両の前で、愛を誓うといいますか、そんな結婚式でした。鉄道は人生って感じですね」
■今後は時速360キロ時代も…注目は「進化する速度」
日本の鉄道は、明治から令和に至る5つの時代を生き抜いてきました。
150年前の開業時、最初の路線は、新橋―横浜間の29キロ。その後、鉄道は全国に張り巡らされ、現在は、JR・私鉄を合わせて約2万8000キロに広がりました。この間、車両の高速化も進み、1964年の東京オリンピックに合わせ開業したのが、“夢の超特急”東海道新幹線。
さらに今後、品川―名古屋間を最高時速500キロで結ぶリニア中央新幹線も開業する予定です。
日本の経済発展と日本人の暮らしを支えてきた鉄道。しかし、人口減少で地方鉄道を中心に不採算の路線も目立ち始めています。
元新幹線運転士のnews23福岡プロデューサーは、今後の鉄道について注目すべきは「進化する速度」だといいます。
元新幹線運転士 福岡大司プロデューサー
「この150年で速度で言うと、10倍くらいに高まった。所要時間で言うと10分の1になった」
いま、JR東日本が開発を進める次世代新幹線の試験車両「ALFA-X」は、時速360キロの運転を目指しています。ただ鉄道の高速化は今後さらに進むかもしれないといいます。
福岡プロデューサー
「これから先の50年、100年を見据えてみると、おそらく僕らが想像していないような乗り物がひょっとしたらできるかもしれない。そうなってくると本当、ビジネスの考え方とか、観光もどこでも日帰りとか、いろんな意味でライフスタイルがきっと変わっていく、そういったことを秘めているのが鉄道とか乗り物じゃないかなと思う」
▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://newsdig.tbs.co.jp/
▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1
▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/tbs-insiders.html
▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/toukou.html