大みそかの夜から元日にかけて運行する「終夜運行」について、首都圏の1都3県の知事が鉄道6社に対して「中止要請」を行いました。初詣やカウントダウンイベントなどで利用したことのある人も多い終夜運行ですが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、運行中止を求めることになったものです。
中止要請を受けたのは、JR東日本・東京メトロ・京浜急行・京王電鉄・京成電鉄・りんかい線の6社です。首都圏で運行する鉄道会社は小田急電鉄など他にもありますが、小田急・西武鉄道・東急電鉄・東武鉄道の4社は既に大みそかの終夜運行の中止を決めているため、6社への中止要請となりました。また、都営地下鉄は今年の終夜運行を行うのか発表しておらず「現在のところ未定」としています。
これに対し、東京メトロ・京浜急行・京王電鉄の3社は「中止を含めて検討中」、京成電鉄は「検討中」と回答しています。一方、JR東日本とりんかい線は「中止の方向で検討中」と、やや強めの表現となっています。全体的に見て、大みそかの終夜運行は各社とも足並みをそろえて「中止」になるとみられます。
<明治神宮、大みそか参拝を中止>
大みそかの夜から初詣に出掛けようと考えている人もいると思いますが、例年300万人を超え「初詣の参拝者数日本一」となっている明治神宮が、大みそかの「終夜参拝」を中止することが分かりました。
明治神宮は新型コロナの感染拡大を鑑みて、大みそか=12月31日の午後4時に閉門するとしています。また、元日=2021年1月1日の開門時間は「まだ検討中」としています。他の寺社も今後、こうした対応を取る可能性があるため、注意が必要です。