(13)東武14系客車の長距離運行 マニアは大喜び DL大樹の旅【’18年・冬の東北13】六本木駅→鬼怒川温泉駅 12/27-01

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東京~青森~秋田~静岡~横浜~クルーズ~大阪~東京(50種乗り比べ)~鬼怒川と続いた冬の東北旅行(?)は今回で終了です。

14系座席車は国鉄時代に広く見られた特急型客車で、1972年に登場しました。年末年始やお盆シーズン等、繁忙期の臨時列車への使用を前提として作られました。当時、既に特急列車は電車で運行されるのが普通で、機関車けん引の客車スタイルでは速度面で劣りました。しかし
①臨時列車であれば定期列車の合間を縫って走る都合上、元より遅く走るダイヤになっている
②旅客需要が旺盛となるシーズンは休暇の時期であり、貨物列車の需要が減少し、機関車に余剰が生じる。その機関車を使って客車特急を運行できる
という2条件が合理的に組み合わさったことによって、14系特急客車が生まれ、活用されました。現実には団体列車や急行列車での運行が多かったようです。

1972年に製造されたSL大樹用の客車は当初名古屋客貨車区に配置となり、臨時夜行特急「金星」(名古屋~西鹿児島)などに使用されました。1992年に臨時「金星」の運行は終了しましたが、他にも「さわやかウォーキング」等の今にもみられる臨時列車で活躍していました。
東武鉄道で活躍する3両のうち1両、今回最後尾となったスハフ14-5は、名古屋鉄道管理局のイベント客車、全車グリーン車の「ユーロライナー」の増結車両「ユーロピア」として使用された経歴を持ち、座席間隔の拡大、新型座席への交換が施工されました。現在は原型使用に変更されていますが、荷物置き場が車端部に設置されており、その名残を見ることができます。2005年までJR東海で使用されましたが廃車。その後JR四国が購入し、四国内で運行を計画するSL列車用の客車とみられていましたが、四国のSL列車は2006年と2007年に2回運行されただけで、計画は中止となった模様でした。結局ほとんど使用されることはなく、高松運転所に保管されていましたが、2016年に東武鉄道に異動し、「SL大樹」客車として使用されることが決定。丁寧な整備を受け、大事に使われています。また、国鉄時代の雰囲気を見事なまでに残しており、トイレがリニューアルされたことの他はほとんど昔と変わっていません。編成3両のうち「スハフ14-1」は製造番号1番の価値ある車両です。
14系客車の運用は下今市~鬼怒川温泉のSL大樹(一部時期はDL大樹)となっており、毎日3往復。車内の雰囲気は落ち着いていていて、14系をじっくり堪能できるお勧め列車です。

なお、東武鉄道には他にもJR北海道で「はまなす」として活躍していた14系客車やJR四国「ムーンライト高知」用12系客車が譲渡されており、これらも非常に価値があります。来る4月より「ドリームカー」用特別仕様車が「SL大樹」で使用されることも発表され、マニアとしては期待が高まっています。

10月以降スーツ1チャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UCuDdJRJ6qR-wGILbpq-FXCw/(鉄道に特化しない旅行動画)の投稿も活発化させていますので併せてごらんください。

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2018年12月27日